再発(失敗)した方の相談コーナー
ここは歯根端切除術の再発で困っている方のためのページです。どうして再発したのか、今後どうしたら良いのか、再発の原因と治療法を詳しく説明します。特に筆者は歯根端切除術で再発した場合の治療(年間100症例以上)を専門にしています。
歯根先端を切るだけで逆根管充填をしないと再発します。切断面の根管に感染源が残っているからです。マイクロスコープとMTAを使ったが再発した場合でもあきらめて抜歯しないで下さい。まだ成功率90%以上の予知性の高い手術があります。
歯根先端を切るだけで逆根管充填をしないと再発します。切断面の根管に感染源が残っているからです。マイクロスコープとMTAを使ったが再発した場合でもあきらめて抜歯しないで下さい。まだ成功率90%以上の予知性の高い手術があります。
ネット検索で歯根端切除術の失敗で困っている方が多いことを知り、元.公的病院口腔外科医としてお役に立てると思いますので「お問い合わせ」にメール相談下さい。筆者の実例は「再発した場合の治療33」
再発Q&A
Q1.通常経過、再発の症状は?再手術の時期は? [成功か失敗かの判断]
Q2.歯根端切除術をしたが歯茎の腫れや痛みが出てきた。どうしたらいいですか?
Q3.歯根端切除術の失敗、原因は何ですか?再発した場合の治療法は?
Q4.他病院で再歯根端切除術はできないので抜歯と言われたが、できますか?
Q5.再発しました。再歯根端切除術の前に根管治療をしますか? 筆者はしません。なぜ?
再発Q&A
Q1.通常経過、再発の症状は?再手術の時期は? [成功か失敗かの判断]
Q2.歯根端切除術をしたが歯茎の腫れや痛みが出てきた。どうしたらいいですか?
Q3.歯根端切除術の失敗、原因は何ですか?再発した場合の治療法は?
Q4.他病院で再歯根端切除術はできないので抜歯と言われたが、できますか?
Q5.再発しました。再歯根端切除術の前に根管治療をしますか? 筆者はしません。なぜ?
Q6.マイクロスコープとMTAを使ったが再発、その原因と治療法は?
Q7.逆根管充填をしなくても治りますか?必要ですか?
Q8.再発例に対応できる逆根管充填材とは?
Q9.術後また歯茎が腫れてきました。再発・失敗ですか?
Q10.再発した場合の病院選びは?
Q11.開業歯科・歯内療法専門の先生へ、再発しても抜歯しないで再手術をご依頼ください
Q12.術後に患者さんが困っていること
Q13.再発で困っている方のメール相談いろいろ 2018.2.17
Q14.筆者が考える再発防止策の提言
Q1 術後の通常経過、再発の症状は?再手術の時期は?
●通常の経過:術後の痛みは1~2回鎮痛剤を飲めば収まる程度。歯茎の腫れは1~2週間ぐらい。また軽い違和感やつっぱり感が1~2か月間続く場合もありますが、徐々に軽減していずれ消失します。
歯根嚢胞が大きい場合は、術後の腫れが著しいため骨や骨膜の治りに時間がかかって、1~3か月間 違和感・圧迫感・麻酔が効いたようなしびれ麻痺感が残っていることもあります。これは正常な術後症状であり再発と決めつけないで下さい。手術したら1か月後に症状は全てなくなると思わないで下さい。
●再発の症状:歯茎にフィステル(瘻孔・ろうこう)ができたら再発は決定的です。(フィステルとはニキビのような腫れ、できもので、真ん中に小さな穴が開いて膿が出ている。歯根嚢胞と細い管で通じ出口にあたります) また1か月経っても歯茎の腫れや痛みが強い場合も再発です。再発は術後1か月前後に、術前と同じ場所に同じ症状が出ることが多い。
手術した担当医に診てもらって相談します。しかし再発と分かっても「原因が分からないので様子をみましょう」で終わる可能性があります。そして次は症状が強くなったら抜歯を勧められるでしょう。もし逆根管充填をしてなければ再発原因はこれです。逆根管充填をしたか担当医に聞いてみて下さい。まだ治せる可能性があるのであきらめて抜歯はしないで下さい。
早く手を打つ必要があるかと心配になりますが、再発したのかしてないのかはっきりするまで待つのが得策です。焦ると抜歯するしかないからです。
Q7.逆根管充填をしなくても治りますか?必要ですか?
Q8.再発例に対応できる逆根管充填材とは?
Q9.術後また歯茎が腫れてきました。再発・失敗ですか?
Q10.再発した場合の病院選びは?
Q11.開業歯科・歯内療法専門の先生へ、再発しても抜歯しないで再手術をご依頼ください
Q12.術後に患者さんが困っていること
Q13.再発で困っている方のメール相談いろいろ 2018.2.17
Q14.筆者が考える再発防止策の提言
Q1 術後の通常経過、再発の症状は?再手術の時期は?
●通常の経過:術後の痛みは1~2回鎮痛剤を飲めば収まる程度。歯茎の腫れは1~2週間ぐらい。また軽い違和感やつっぱり感が1~2か月間続く場合もありますが、徐々に軽減していずれ消失します。
歯根嚢胞が大きい場合は、術後の腫れが著しいため骨や骨膜の治りに時間がかかって、1~3か月間 違和感・圧迫感・麻酔が効いたようなしびれ麻痺感が残っていることもあります。これは正常な術後症状であり再発と決めつけないで下さい。手術したら1か月後に症状は全てなくなると思わないで下さい。
●再発の症状:歯茎にフィステル(瘻孔・ろうこう)ができたら再発は決定的です。(フィステルとはニキビのような腫れ、できもので、真ん中に小さな穴が開いて膿が出ている。歯根嚢胞と細い管で通じ出口にあたります) また1か月経っても歯茎の腫れや痛みが強い場合も再発です。再発は術後1か月前後に、術前と同じ場所に同じ症状が出ることが多い。
手術した担当医に診てもらって相談します。しかし再発と分かっても「原因が分からないので様子をみましょう」で終わる可能性があります。そして次は症状が強くなったら抜歯を勧められるでしょう。もし逆根管充填をしてなければ再発原因はこれです。逆根管充填をしたか担当医に聞いてみて下さい。まだ治せる可能性があるのであきらめて抜歯はしないで下さい。
早く手を打つ必要があるかと心配になりますが、再発したのかしてないのかはっきりするまで待つのが得策です。焦ると抜歯するしかないからです。
●再手術の時期:再手術を行うのは再発と決定してからで、あせってする必要はなくはっきりするまで約2~3か月待ちます。再発となれば原因をレントゲンから検証し、どの歯根のどの場所にどんな感染原因があるのか?亀裂や感染歯質(歯根の腐敗)が残っていたのか?そして再度 歯根端切除術ができて治せるのか、できないため抜歯するしかないのかを判断します。
●再発の原因:逆根管充填をしてない、逆根管充填はしているが不良、亀裂、感染歯質(長期間に膿に浸かっていたことでの歯根の腐敗)が多いです。担当医に逆根管充填をしたかどうか聞いておいて下さい。再手術は再発の理由を説明できないDrや、逆根管充填をしないDrにしてもらっては成功しない。
●再発の原因:逆根管充填をしてない、逆根管充填はしているが不良、亀裂、感染歯質(長期間に膿に浸かっていたことでの歯根の腐敗)が多いです。担当医に逆根管充填をしたかどうか聞いておいて下さい。再手術は再発の理由を説明できないDrや、逆根管充填をしないDrにしてもらっては成功しない。
<経過として、治りは良いのにジーンとした痛みが続く場合>
再発との鑑別診断が必要です。
1.MTA逆根管充填をした術後に、ジーンとした痛みが2~3か月間持続することがある。MTAセメントの強アルカリ性(pH12)による化学熱傷が骨膜や骨に生じている可能性がある。
2.創部の治癒は良好で、レントゲンで病変影は小さくなって消失へ向かっているのに、うずくような痛みが続いている。歯に原因のない特発性歯痛という神経性疼痛の可能性があります。
3.歯根の亀裂による歯根膜炎痛(これは再発)。
4.止血剤としてウルトラデント®(硫酸第二鉄.pH1.強酸)を骨内に使うと、化学熱傷による組織壊死が生じて強い持続性の鈍痛が出ることがある。
5.人工骨を入れた場合に感染や異物反応で鈍痛が続く場合がある。
Q2 歯根端切除術をしたが歯茎の腫れや痛みが出てきた。どうしたらいいですか?
Q相談:約1年前に右上2番の歯茎に腫れと痛みがあり、歯科で3か月間 根管治療をしましたが良くならず歯根端切除術を受けました。しかし約1か月後に再び歯茎が腫れて再発、抜歯するしかないと言われました。どうしたらいいですか?
A:再発した場合、ほとんどの歯科でもう抜歯するしかないと言われてしまいます。他ネット相談でも「歯根端切除術は最後の手段で一度行って失敗すればあきらめて抜歯するしかない」という回答が見受けられますが、それは間違いです。
まだまだ「予後の良い歯根端切除術」を行うことで歯を残せるチャンスはあります。あきらめないで症例数が多くちゃんと逆根管充填をして経過をみてくれる病院や医院に相談するのが良いと思います。ただし亀裂や感染歯質が著しい場合は、再手術しても成功の可能性が低く抜歯が適応です。
<失敗しないためにはどうしたら良いの?>
歯根端切除術を受けたが失敗して来院する患者さんが増加しています 当科2015.1年間316例中で79例でした。開業医あるいは紹介された歯科大学や病院歯科で歯根端切除術を勧められた際は、手術する前に逆根管充填をするかしないかを術者に聞くことが大切で、成功と失敗の大きな分かれ目になる可能性が高い。失敗しないためには「歯根端切除術で切断面に逆根管充填をしない手術は受けてはいけない」です。
yahoo知恵袋に当サイトが紹介されたためか相談メールが急に多くなった。
歯根に嚢胞ができてしまいました.2019.5/21
歯根端切除術も失敗しました.2020.7/13
話せば長くなりますが.2022.4/18(→来院し再手術を行い完治した)
根尖病巣が完治不可能と言われ、矯正前に抜歯?対処法を教えてください.2025.12/13...
1/15に歯根端切除をしました。術直後は、想定していたより痛みもなく... - Yahoo!知恵袋
Q3 歯根端切除術の失敗。原因は何ですか?再発した場合の治療法は?
A:再発の原因はまだ歯根のどこかに細菌繁殖部の感染源が残っていたからです。再手術が成功するためには感染源の解明が重要です。そのほとんどは歯根の切断面にあり根管と歯根歯質に分類できます。
<手術失敗の原因は4つに分類できます> kasazaki自論
2.創部の治癒は良好で、レントゲンで病変影は小さくなって消失へ向かっているのに、うずくような痛みが続いている。歯に原因のない特発性歯痛という神経性疼痛の可能性があります。
3.歯根の亀裂による歯根膜炎痛(これは再発)。
4.止血剤としてウルトラデント®(硫酸第二鉄.pH1.強酸)を骨内に使うと、化学熱傷による組織壊死が生じて強い持続性の鈍痛が出ることがある。
5.人工骨を入れた場合に感染や異物反応で鈍痛が続く場合がある。
Q2 歯根端切除術をしたが歯茎の腫れや痛みが出てきた。どうしたらいいですか?
Q相談:約1年前に右上2番の歯茎に腫れと痛みがあり、歯科で3か月間 根管治療をしましたが良くならず歯根端切除術を受けました。しかし約1か月後に再び歯茎が腫れて再発、抜歯するしかないと言われました。どうしたらいいですか?
A:再発した場合、ほとんどの歯科でもう抜歯するしかないと言われてしまいます。他ネット相談でも「歯根端切除術は最後の手段で一度行って失敗すればあきらめて抜歯するしかない」という回答が見受けられますが、それは間違いです。
まだまだ「予後の良い歯根端切除術」を行うことで歯を残せるチャンスはあります。あきらめないで症例数が多くちゃんと逆根管充填をして経過をみてくれる病院や医院に相談するのが良いと思います。ただし亀裂や感染歯質が著しい場合は、再手術しても成功の可能性が低く抜歯が適応です。
<失敗しないためにはどうしたら良いの?>
歯根端切除術を受けたが失敗して来院する患者さんが増加しています 当科2015.1年間316例中で79例でした。開業医あるいは紹介された歯科大学や病院歯科で歯根端切除術を勧められた際は、手術する前に逆根管充填をするかしないかを術者に聞くことが大切で、成功と失敗の大きな分かれ目になる可能性が高い。失敗しないためには「歯根端切除術で切断面に逆根管充填をしない手術は受けてはいけない」です。
yahoo知恵袋に当サイトが紹介されたためか相談メールが急に多くなった。
歯根に嚢胞ができてしまいました.2019.5/21
歯根端切除術も失敗しました.2020.7/13
話せば長くなりますが.2022.4/18(→来院し再手術を行い完治した)
根尖病巣が完治不可能と言われ、矯正前に抜歯?対処法を教えてください.2025.12/13...
1/15に歯根端切除をしました。術直後は、想定していたより痛みもなく... - Yahoo!知恵袋
Q3 歯根端切除術の失敗。原因は何ですか?再発した場合の治療法は?
A:再発の原因はまだ歯根のどこかに細菌繁殖部の感染源が残っていたからです。再手術が成功するためには感染源の解明が重要です。そのほとんどは歯根の切断面にあり根管と歯根歯質に分類できます。
<手術失敗の原因は4つに分類できます> kasazaki自論
1.逆根管充填をしてない、していても逆根管の封鎖が不良。(切断面の根管で細菌が繁殖し感染していた)
2.歯根に亀裂があった。(そこに細菌感染の繁殖部が残っていた)
3.感染歯質(歯根の腐敗:感染セメント質や感染象牙質)が残っていた。(術者が再発の原因は根管内だけと思い込んでいると治せない)
4.根尖病巣と歯周ポケットとが大きく交通している重症歯周炎。(歯根周囲の骨吸収が進行し、感染し易い)
*失敗の原因のほとんどは 1.の逆根管充填にあります。歯根先端を切除しただけで逆根管充填をしてない。逆根管充填をしていても材料が不良であったり害がある。うまく充填されてない。充填材が歯質と接着してないため逆根管の完全封鎖ができず辺縁漏洩 (へんえんろうえい) が起きて感染源となっていた。充填材が脱離していた。充填時に血液や水が混ざったなどの手技エラー。切断面の極細根管(イスムスやフィン)や根管側枝を見落とした。逆根管深く汚染していたが除去されてなかった(超音波チップで深さ9mmまで形成は可能)などです。
2.歯根に亀裂があった。(そこに細菌感染の繁殖部が残っていた)
3.感染歯質(歯根の腐敗:感染セメント質や感染象牙質)が残っていた。(術者が再発の原因は根管内だけと思い込んでいると治せない)
4.根尖病巣と歯周ポケットとが大きく交通している重症歯周炎。(歯根周囲の骨吸収が進行し、感染し易い)
*失敗の原因のほとんどは 1.の逆根管充填にあります。歯根先端を切除しただけで逆根管充填をしてない。逆根管充填をしていても材料が不良であったり害がある。うまく充填されてない。充填材が歯質と接着してないため逆根管の完全封鎖ができず辺縁漏洩 (へんえんろうえい) が起きて感染源となっていた。充填材が脱離していた。充填時に血液や水が混ざったなどの手技エラー。切断面の極細根管(イスムスやフィン)や根管側枝を見落とした。逆根管深く汚染していたが除去されてなかった(超音波チップで深さ9mmまで形成は可能)などです。
このこだわった確認と診断力がないと成功へ向かって進めません。筆者は、再発の理由を補綴物マイクロリーケージのせいにするのは無理があると思っています。また根尖病巣の取り残しが原因とするのも間違いです。隣在歯の神経が生きていて歯根先まで嚢胞が及んでいる場合、意図的に嚢胞を残す神経温存治療を筆者は普通に行っているからです。
<歯根端切除術の失敗4大原因>

<再発した場合の治療法>
歯根端切除術を受けて再発した場合、原因を解明してはじめて治療ができるので、原因が判らず闇雲に再手術でさらに歯根を切除して短くしても治らない。レントゲンや症状から上記の4大原因を推測し、再度歯根端切除術を行って感染源を見つけ出し除去、再発しないように逆根管や切断面歯質の完全封鎖ができれば成功する可能性が高い。
1.再発の感染源診断。まずは再発の原因(細菌繁殖部)が、どの歯根の、どの部位にあるか、根管以外に亀裂や感染歯質、根管穿孔、副根管がないかを探し出すことが重要です。
<歯根端切除術の失敗4大原因>

<再発した場合の治療法>
歯根端切除術を受けて再発した場合、原因を解明してはじめて治療ができるので、原因が判らず闇雲に再手術でさらに歯根を切除して短くしても治らない。レントゲンや症状から上記の4大原因を推測し、再度歯根端切除術を行って感染源を見つけ出し除去、再発しないように逆根管や切断面歯質の完全封鎖ができれば成功する可能性が高い。
1.再発の感染源診断。まずは再発の原因(細菌繁殖部)が、どの歯根の、どの部位にあるか、根管以外に亀裂や感染歯質、根管穿孔、副根管がないかを探し出すことが重要です。
2.逆根管充填をしてないのが多くの原因であり、きちんと逆根管充填を行うことが重要。根管を完全封鎖できる良好な材料を使うことで約90%以上は治癒する。
3.再発原因が根管以外の感染歯質にあると分かった場合、治すためには特別な術式を選択する必要がある。 術式、感染歯質の治療法
<失敗した具体的な理由 → 今後どうする。治療か抜歯か>
1.逆根管充填をしてなかった。
歯根先端を切るだけで切断面の根管を封鎖をしなかったため、そこに感染源が残って再発した。
→ちゃんと逆根管充填をする再手術をすることでほとんどが治癒する。逆根管充填をしないと約50%は失敗する。歯根端切除術の目的は、感染源の除去と感染源部の封鎖です。
2.逆根管充填に不備があった。
逆根管充填はされていたが封鎖不良で感染源が残っていた。つまり充填材と歯が接着してなく隙間があり感染源となっていた、充填材がボソボソで不良、充填材が脱離していた。
→逆根管を完全封鎖できる接着性充填材を使用すれば治癒する可能性が高い。
3.感染歯質が残っていて再発した。
感染源は根管だけではない。長期間に歯根が嚢胞膿汁の中に浸かっていると、歯根歯質そのものが腐敗(感染歯質)となり細菌繁殖部が残っていた。
→再発原因が歯根の感染歯質にあると分かった場合は、根尖切除量を多くして切断面を皿状に広く形成、SB接着セメントで根管と切断面を広く被覆接着充填して完全封鎖する。術中に正常歯質と感染歯質を見分ける目と治療できる術式が鍵となる。メチレンブルーで染まらない感染歯質があるので注意。この診断力と処置は容易ではなく、マイクロをしても困難で多くの経験を必要とするのは確かだ。MTAは広く浅く被覆充填できない ので使えないし使っても成功しない。
4.亀裂→歯根先1/3以内の亀裂や切断面の微小亀裂は、接着セメントを使うことで成功する可能性がある。大きい亀裂は治療は困難で抜歯が適応される。
5.亀裂や感染歯質が著しい場合は、再手術しても成功の可能性が低いため基本は抜歯。術者はその診断と治療に努めるが、治せる治せないの線引きは非常に難しい。特に歯根の舌側縦亀裂の診断は困難で、あれば抜歯あるいは再植術の適応です。リスク説明とリスクの理解が必要です。
6.著しい歯周炎→抜歯の可能性が高いが歯周炎の治療を行う。
<Q.手術が失敗した場合、再手術でなく根管治療で治りませんか?>
という質問を受けることがあります。歯根端切除術を行った歯根先端は切断され根管が大きく開いていたり、逆根管の穴を掘って根尖孔は破壊されているため、根尖部の緊密な根管充填ができず根管治療では治癒しない(例外はある)。残念ながら根管治療で治る可能性は限りなく0です。それゆえ丁寧な再歯根端切除術をし、切断面の根管を完全封鎖して細菌繁殖部をなくすことが成功への道です。
Q4 他病院で再歯根端切除術はできないと言われたが、できますか?
<失敗した具体的な理由 → 今後どうする。治療か抜歯か>
1.逆根管充填をしてなかった。
歯根先端を切るだけで切断面の根管を封鎖をしなかったため、そこに感染源が残って再発した。
→ちゃんと逆根管充填をする再手術をすることでほとんどが治癒する。逆根管充填をしないと約50%は失敗する。歯根端切除術の目的は、感染源の除去と感染源部の封鎖です。
2.逆根管充填に不備があった。
逆根管充填はされていたが封鎖不良で感染源が残っていた。つまり充填材と歯が接着してなく隙間があり感染源となっていた、充填材がボソボソで不良、充填材が脱離していた。
→逆根管を完全封鎖できる接着性充填材を使用すれば治癒する可能性が高い。
3.感染歯質が残っていて再発した。
感染源は根管だけではない。長期間に歯根が嚢胞膿汁の中に浸かっていると、歯根歯質そのものが腐敗(感染歯質)となり細菌繁殖部が残っていた。
→再発原因が歯根の感染歯質にあると分かった場合は、根尖切除量を多くして切断面を皿状に広く形成、SB接着セメントで根管と切断面を広く被覆接着充填して完全封鎖する。術中に正常歯質と感染歯質を見分ける目と治療できる術式が鍵となる。メチレンブルーで染まらない感染歯質があるので注意。この診断力と処置は容易ではなく、マイクロをしても困難で多くの経験を必要とするのは確かだ。MTAは広く浅く被覆充填できない ので使えないし使っても成功しない。
4.亀裂→歯根先1/3以内の亀裂や切断面の微小亀裂は、接着セメントを使うことで成功する可能性がある。大きい亀裂は治療は困難で抜歯が適応される。
5.亀裂や感染歯質が著しい場合は、再手術しても成功の可能性が低いため基本は抜歯。術者はその診断と治療に努めるが、治せる治せないの線引きは非常に難しい。特に歯根の舌側縦亀裂の診断は困難で、あれば抜歯あるいは再植術の適応です。リスク説明とリスクの理解が必要です。
6.著しい歯周炎→抜歯の可能性が高いが歯周炎の治療を行う。
<Q.手術が失敗した場合、再手術でなく根管治療で治りませんか?>
という質問を受けることがあります。歯根端切除術を行った歯根先端は切断され根管が大きく開いていたり、逆根管の穴を掘って根尖孔は破壊されているため、根尖部の緊密な根管充填ができず根管治療では治癒しない(例外はある)。残念ながら根管治療で治る可能性は限りなく0です。それゆえ丁寧な再歯根端切除術をし、切断面の根管を完全封鎖して細菌繁殖部をなくすことが成功への道です。
Q4 他病院で再歯根端切除術はできないと言われたが、できますか?
Q1.嚢胞が非常に大きいので再歯根端切除術はできないと言われた。できますか?
A1.嚢胞の大きさに関係なく、3~4歯に及んでいても可能です。レントゲンで歯根の長さ1/3以上の大きい歯根嚢胞がある場合は、できないとするDrは多いですが筆者は可能です。理由は感染源は嚢胞ではなくて歯根にあるからです。だだし嚢胞が歯周ポケットと交通している場合は感染し易いので非適応です。再発例5.6
Q2.前手術で大きく3mm切除され歯根が短くなっています。これ以上はできないと言われた。できますか?
A2.はい可能です。できないとされる理由は、さらに根尖を3mm追加切除するから歯がもたないと考えているのかもしれませんません。筆者の術式では、0.2mm一層だけ追加切除し歯根を短くしないことがほとんどです。再発例4
Q3.再発しました。前手術で切断面に金属の土台が出ていますが、再手術はできますか?
A3.ほとんどの病院で逆根管充填ができないので手術はできないと断られると思いますが、小球状ダイヤモンドバーで切断面の金属を一層削って、歯質金属接着性SBセメントで逆根管接着充填することで成功する可能性は高いです。再発例8
Q4.3回手術をしたが再発、4回目でもできますか?これ以上の手術は歯根が短くなり、ダメージが強くなるので抜歯と言われたが、どうなんですか?
A4.4回目でも可能です。筆者の再手術は、根尖切除は約0.2mm一層平らに削るだけですので、歯根はこれ以上短くならないです。理由は接着セメントを使用するからです。問題は再発原因の解明、感染源特定診断が重要です。再発例10
再発した場合、全体の根管充填が良好なのに再根管治療をするのは無意味なこと。また根尖2~4mmの根管充填の不良があってもどうせ逆根管形成して治療するから再根管治療は必要ない。さらに原因が根管でなく感染歯質(壊死セメント質や感染象牙質)にあれば、それを治療しなければならない訳で、これも再根管治療は無意味。
必要性のない再根管治療は、無駄に冠や土台を壊したり、亀裂や穿孔の危険性があったり、高額治療費がかかったりと、患者さんには大きな負担を強いることになるので、慎重に対処しなければならない。近年、歯根端切除術に対する考え方、器材や術式は改良され進歩している。成功率を高める3つのポイント
もしかしたら歯内療法専門医は歯根端切除術の再発原因を、根管内だけにあると考えていたり、歯冠側からの根管治療をしないと感染部が除去できないと考えているのかもしれない。この考えだと、どんなに良好な根管充填がされていても意味のない再根管治療を行うことになってしまう。
■補綴物マイクロリーケージ問題:
再発の理由を補綴物マイクロリーケージのせいにして、再手術の前に冠や土台を除去して再根管治療するDrがいるが、無駄で無意味で無理がある。マイクロリーケッジ問題は、歯質接着性のない酸化亜鉛セメントやセラミックセメントを使っていた時代の話で、現在では接着性合着セメントや接着性根管充填材(メタシールsoftペースト、根管充填用スーパーボンド)使用することで根管マイクロリーケッジ問題は解決したと思っている。(私見)
■実例。以下の再発例(左上2番歯肉のフィステル)は再根管治療しないで歯根端切除術を行った。逆根管用超音波チップで根管充填材を全て除去し、約5mmの逆根管形成を行いSB接着セメントを流し込んで逆根管充填をした。逆根管治療が適切にできるなら術前の再根管治療は必要ないと、術後4年の長期経過症例が示している。

術前(再発症例) 歯根端切除術 4年後.完治
Q6 マイクロスコープとMTAを使ったが再発した。その原因と治療法は?
A3.ほとんどの病院で逆根管充填ができないので手術はできないと断られると思いますが、小球状ダイヤモンドバーで切断面の金属を一層削って、歯質金属接着性SBセメントで逆根管接着充填することで成功する可能性は高いです。再発例8
Q4.3回手術をしたが再発、4回目でもできますか?これ以上の手術は歯根が短くなり、ダメージが強くなるので抜歯と言われたが、どうなんですか?
A4.4回目でも可能です。筆者の再手術は、根尖切除は約0.2mm一層平らに削るだけですので、歯根はこれ以上短くならないです。理由は接着セメントを使用するからです。問題は再発原因の解明、感染源特定診断が重要です。再発例10
今日の初診患者さんおよびメール相談、2件とも同じ内容でした。歯根端切除術をしたが歯茎が腫れて再発、歯内療法専門医を受診したところ「手術前にセラミック冠と土台を除去し再度根管治療を行う。その後に歯根端切除術をする。根管治療8万+手術5万+冠12万+土台2万=27万円」と言われた。
「現在のセラミック冠は費用もかかって気に入っているので壊したくないが、手術前の根管治療は適切で必要なのですか?納得いかず困っています」と。最近この治療方針を度々聞くようになった。根管汚染の残存とマイクロリーケッジ問題だと思うが、筆者なりに考察してみたい。
A:再発原因のほとんどは根管内の感染物残存によるもの。だから逆根管治療は大事。逆根管治療によって根管の感染物が全て除去できるならば、術前に再根管治療は必要ない。除去できないと考えるならば冠を壊して再根管治療が必要となる。歯内療法専門医のほとんどが後者を治療方針としているようである。
筆者は年間に約100症例の再歯根端切除術をしているが、前者の考えをとるため再発治療において術前に根管治療をすることはほとんどない。長期の経過観察をした結論である。筆者の逆根管治療は、超音波チップを使って根管内汚染物を全て除去し、SBセメントを注入し接着充填して完全封鎖する。術者による術式や器材、逆根管充填材の違いで、術前に再根管治療をするかどうかが決まると言える。
■再発した場合、切断面の根管は大きく穴が開いて破壊されているため、通常の根管治療では治らない。再発原因のほとんどは逆根管3mm以内にあるが、例え逆根管深くに感染源が残っていたとしても、専用の超音波ダイヤモンドチップ(長さ4.6.9mm)を使って逆根管治療を行えばきれいに感染物は全て除去・清掃できるので全く問題ない。深い根管でも液状のSB接着セメントをシリンジを使って流し込めば、緊密な逆根管充填ができるので「臭い物に蓋」とはならない。MTAではこれができないので、術前に冠を壊しての再根管治療を必要とする。
「現在のセラミック冠は費用もかかって気に入っているので壊したくないが、手術前の根管治療は適切で必要なのですか?納得いかず困っています」と。最近この治療方針を度々聞くようになった。根管汚染の残存とマイクロリーケッジ問題だと思うが、筆者なりに考察してみたい。
A:再発原因のほとんどは根管内の感染物残存によるもの。だから逆根管治療は大事。逆根管治療によって根管の感染物が全て除去できるならば、術前に再根管治療は必要ない。除去できないと考えるならば冠を壊して再根管治療が必要となる。歯内療法専門医のほとんどが後者を治療方針としているようである。
筆者は年間に約100症例の再歯根端切除術をしているが、前者の考えをとるため再発治療において術前に根管治療をすることはほとんどない。長期の経過観察をした結論である。筆者の逆根管治療は、超音波チップを使って根管内汚染物を全て除去し、SBセメントを注入し接着充填して完全封鎖する。術者による術式や器材、逆根管充填材の違いで、術前に再根管治療をするかどうかが決まると言える。
■再発した場合、切断面の根管は大きく穴が開いて破壊されているため、通常の根管治療では治らない。再発原因のほとんどは逆根管3mm以内にあるが、例え逆根管深くに感染源が残っていたとしても、専用の超音波ダイヤモンドチップ(長さ4.6.9mm)を使って逆根管治療を行えばきれいに感染物は全て除去・清掃できるので全く問題ない。深い根管でも液状のSB接着セメントをシリンジを使って流し込めば、緊密な逆根管充填ができるので「臭い物に蓋」とはならない。MTAではこれができないので、術前に冠を壊しての再根管治療を必要とする。
再発した場合、全体の根管充填が良好なのに再根管治療をするのは無意味なこと。また根尖2~4mmの根管充填の不良があってもどうせ逆根管形成して治療するから再根管治療は必要ない。さらに原因が根管でなく感染歯質(壊死セメント質や感染象牙質)にあれば、それを治療しなければならない訳で、これも再根管治療は無意味。
必要性のない再根管治療は、無駄に冠や土台を壊したり、亀裂や穿孔の危険性があったり、高額治療費がかかったりと、患者さんには大きな負担を強いることになるので、慎重に対処しなければならない。近年、歯根端切除術に対する考え方、器材や術式は改良され進歩している。成功率を高める3つのポイント
もしかしたら歯内療法専門医は歯根端切除術の再発原因を、根管内だけにあると考えていたり、歯冠側からの根管治療をしないと感染部が除去できないと考えているのかもしれない。この考えだと、どんなに良好な根管充填がされていても意味のない再根管治療を行うことになってしまう。
■補綴物マイクロリーケージ問題:
再発の理由を補綴物マイクロリーケージのせいにして、再手術の前に冠や土台を除去して再根管治療するDrがいるが、無駄で無意味で無理がある。マイクロリーケッジ問題は、歯質接着性のない酸化亜鉛セメントやセラミックセメントを使っていた時代の話で、現在では接着性合着セメントや接着性根管充填材(メタシールsoftペースト、根管充填用スーパーボンド)使用することで根管マイクロリーケッジ問題は解決したと思っている。(私見)
■実例。以下の再発例(左上2番歯肉のフィステル)は再根管治療しないで歯根端切除術を行った。逆根管用超音波チップで根管充填材を全て除去し、約5mmの逆根管形成を行いSB接着セメントを流し込んで逆根管充填をした。逆根管治療が適切にできるなら術前の再根管治療は必要ないと、術後4年の長期経過症例が示している。

術前(再発症例) 歯根端切除術 4年後.完治
Q6 マイクロスコープとMTAを使ったが再発した。その原因と治療法は?
A:他ネット相談で「歯内療法専門医で自費マイクロスコープとMTAを使って手術したが再発した場合、歯根端切除術は1回しか行えない最後の手段で抜歯です」と回答しています。しかしこれは間違いで再手術で成功する可能性は十分にあります。マイクロスコープを使えば成功率が高まると言っているDrがいますが、その再発例の来院が年々増加しています。その理由は以下です。
<マイクロとMTAを使ったが、再発した場合の原因は?>
1.MTAセメントは逆根管の完全封鎖ができきないため、MTAと歯質との間に感染源が残って再発した。
2.歯根切断面に感染歯質や微小亀裂があって、MTAでは治療できないため感染源が残って再発した。マイクロスコープで見えていたはずだが、根管だけが感染源だと思い込んでいると感染歯質を見逃してしまう。術者に感染歯質の知識がないと見えていても見えない可能性がある。感染歯質や亀裂はMTAでは治せない。
3.最近では術前にMTAを根管充填しておいて、術中に根尖を切断するだけで逆根管充填をしない歯内療法専門医が増えている。この術式も問題があり、再発し来院した方の再手術をてし切断面を見ると、MTAと根管壁との間に隙間を認めたり、イスムスやフィンの充填ができてなかったりと感染源が残っていた。逆根管充填はちゃんとした方が良いと思う。2021.8.13.
<マイクロとMTAを使ったが、再発した場合の原因は?>
1.MTAセメントは逆根管の完全封鎖ができきないため、MTAと歯質との間に感染源が残って再発した。
2.歯根切断面に感染歯質や微小亀裂があって、MTAでは治療できないため感染源が残って再発した。マイクロスコープで見えていたはずだが、根管だけが感染源だと思い込んでいると感染歯質を見逃してしまう。術者に感染歯質の知識がないと見えていても見えない可能性がある。感染歯質や亀裂はMTAでは治せない。
3.最近では術前にMTAを根管充填しておいて、術中に根尖を切断するだけで逆根管充填をしない歯内療法専門医が増えている。この術式も問題があり、再発し来院した方の再手術をてし切断面を見ると、MTAと根管壁との間に隙間を認めたり、イスムスやフィンの充填ができてなかったりと感染源が残っていた。逆根管充填はちゃんとした方が良いと思う。2021.8.13.
■MTAは逆根管充填に良い材料と言われ、世界中で使用され成功例も多く報告されている。しかし最近の長期経過観察の論文によると成功率は80%前後に下がっている。MTA再発例を筆者が再手術してみると、いろいろと問題があることが分かった。MTAと歯質とに隙間があり黒く変色し汚染していた、MTA自体がボソボソで脆弱だった、黒くドロドロで硬化してなかった、逆根管から脱離していたなどで、逆根管の封鎖不良やMTA自体が腐敗し感染源となっていた。
そうなった理由は、MTAに歯質接着性がないため辺縁漏洩部に血液が入り細菌感染した、硬化に5~6時間かかる、表層が水や血液で薄まってボソボソ、逆根管の穴が浅いため脱離したなどが考えられる。論文:逆根管充填材としてMTAの辺縁封鎖能と硬度における血液汚染物の影響 (奥羽大学)
マイクロスコープとMTAを使えば成功率が高くなるというDrがいるが、マイクロは見る道具で感染源を探し出すのには有効だが治すものではない。治すのはMTAだが完全封鎖できないという欠点があり、感染歯質や小亀裂があれば治せない。MTAの適応は狭く治療できるのは根管だけであり、切断面に感染歯質が認められた場合は治療できないという欠点がある。
<マイクロとMTAを使ったが、再発した場合の治療は?>
MTAで再発した場合、再手術にまたMTAを使っても成功しないと思う。上記の原因がある訳で、SB接着性セメントを使用すれば逆根管の完全封鎖が可能となり、感染歯質や微小亀裂にも対応できるので、再度の歯根端切除術でも成功率は90%以上と高く適応症も広い。
最近筆者は、他院再発症例のMTAをSBに取り換える再手術が多くなっていて、今後増えていくと予測している。「MTA再発の治療症例⑮」
最近筆者は、他院再発症例のMTAをSBに取り換える再手術が多くなっていて、今後増えていくと予測している。「MTA再発の治療症例⑮」
<米国においてマイクロスコープ歯根端切除術は反省期に入っている、とのこと>
UCLA大学歯内療法専門医、清水藤太先生によると、「米国ではマイクロスコープ歯根端切除術全盛の時代は15年ほど前に過ぎ去り、現在ではその反省期に来ている。つまりはやったけど治らないかった症例の後始末の時期にある」とのこと。どうもマイクロを使えば90%以上の成功率というデータは長期経過観察で正確ではなかったようだ。マイクロは有効には違いないが、マイクロを使っても成功しなかった症例が多く、その検証が必要だということ。
私の結論はマイクロの問題でなく逆根管充填材として完全封鎖できないMTAに問題があり、感染歯質を理解していない診断と適応症と術式に原因があると思っている。アメリカで後始末をどう行っているのか興味があるが、MTAを使っている限りは後始末はできないので困っていると思う。参考:https://miyazaki-dentalclinic.com/19848
最新論文では、マイクロスコープとMTAを使った歯根端切除術の成功率は74.3%(J-Endod.2017)とのこと。
私の結論はマイクロの問題でなく逆根管充填材として完全封鎖できないMTAに問題があり、感染歯質を理解していない診断と適応症と術式に原因があると思っている。アメリカで後始末をどう行っているのか興味があるが、MTAを使っている限りは後始末はできないので困っていると思う。参考:https://miyazaki-dentalclinic.com/19848
最新論文では、マイクロスコープとMTAを使った歯根端切除術の成功率は74.3%(J-Endod.2017)とのこと。
A : 根管充填が緊密良好で切断面根管が完全封鎖されていれば、歯根先を切るだけで逆根管充填をしなくて治ることはあります。しかし切断面の根管が緊密に完全封鎖されていることはまずない。良好な充填と見えても長期にみればセメントは溶解・腐敗・感染が生じ約50%以上が再発します。
他病院からの再発症例(年間約80~100例)を検証したところ、再発原因のほとんどは逆根管充填をしなかったためで、SB接着セメントを逆根管充填する再手術で治癒している。失敗しないためには、成功率を上げるためには逆根管充填が必須であり、偶然の成功を待つのではなく全例に逆根管充填をしなければならないと思っている。
<どうして術者は逆根管充填をしない手術をするのか?>
2019年現在、残念なことに多くの歯科大学・医科大学・病院歯科の口腔外科で逆根管充填がされていない。どうして大学病院でしないのか私には理解できない。推測するにこの原因は、日本口腔外科学会の手術ガイドラインに逆根管充填が記載されてないことに起因するのではないかと私的には思っている。これでは学会として逆根管充填をしなくても構わないと容認しているようなものだから。
これ以上の不幸な再発を防ぐために至急に記載して欲しいと願っている。大学病院で逆根管充填をしない術式を習った研修医が巣立っていくのは怖く、50%の成功を目指すのは悲しい。
<逆根管充填がなぜ必要なのか?>
歯根嚢胞の原因は細菌感染で、根管内の細菌が根尖の根管から漏れ出て形成される。歯根端切除術で歯根先端を切除するだけでは、切断面の根管と根管充填材に感染源が残り多くが再発する。これでは治療として不十分で、感染した根管充填材を除去し窩洞を掘り清掃し、その部を逆根管充填材で埋めることで再発を防止することができる。
Q8 再発例に対応できる逆根管充填材とは?
他病院からの再発症例(年間約80~100例)を検証したところ、再発原因のほとんどは逆根管充填をしなかったためで、SB接着セメントを逆根管充填する再手術で治癒している。失敗しないためには、成功率を上げるためには逆根管充填が必須であり、偶然の成功を待つのではなく全例に逆根管充填をしなければならないと思っている。
<どうして術者は逆根管充填をしない手術をするのか?>
2019年現在、残念なことに多くの歯科大学・医科大学・病院歯科の口腔外科で逆根管充填がされていない。どうして大学病院でしないのか私には理解できない。推測するにこの原因は、日本口腔外科学会の手術ガイドラインに逆根管充填が記載されてないことに起因するのではないかと私的には思っている。これでは学会として逆根管充填をしなくても構わないと容認しているようなものだから。
これ以上の不幸な再発を防ぐために至急に記載して欲しいと願っている。大学病院で逆根管充填をしない術式を習った研修医が巣立っていくのは怖く、50%の成功を目指すのは悲しい。
<逆根管充填がなぜ必要なのか?>
歯根嚢胞の原因は細菌感染で、根管内の細菌が根尖の根管から漏れ出て形成される。歯根端切除術で歯根先端を切除するだけでは、切断面の根管と根管充填材に感染源が残り多くが再発する。これでは治療として不十分で、感染した根管充填材を除去し窩洞を掘り清掃し、その部を逆根管充填材で埋めることで再発を防止することができる。
Q8 再発例に対応できる逆根管充填材とは?
A:歯根端切除術で最も成功率が高く適応症が広い最強の逆根管充填材は何だろう。それは再発症例を治せる逆根管充填材だと思っている。再発した場合、原因が良く分からず成功率が高くないためほとんどのDrは再手術を嫌がります。再発例を治癒させる条件は厳しく、根管だけでなくセメント質や象牙質まで感染が及んでいる場合もあるため難治性です。
<再発例に対応できる成功率の高い逆根管充填材とは>
1.逆根管を完全封鎖するために歯質接着性があること。(充填材と歯質との隙間「辺縁漏洩」があれば感染源となり再発する)そして安全性(細胞毒性がない)、経年的に安定している、操作性が良いです。
2.再発原因は逆根管封鎖不良と感染歯質と小亀裂であり、対応でき治癒させられること。MTAセメントは接着性がないため辺縁漏洩が生じて再感染する可能性があり、初めての症例には適応だか感染した再発症例には非適応と開発Drが報告している。筆者の数千例の長期経過観察から再発例にSB接着セメントは適応され高い治癒率を示す。
Q9 術後また歯茎が腫れてきました。再発・失敗ですか?
A:残念ながらそうです。担当医に「再発した原因は何ですか?」と質問して下さい。「原因は分からない。再手術はできますが成功率は低いので抜歯を勧めます。どうしますか?」と言われると思います。再発原因が説明できないDrに再手術してもらっても成功する訳がない。再発の場合、手術1か月後ぐらいに歯茎の腫れや痛みなど、術前と同じ症状が出ることが多いです。
再発の原因は逆根管充填されてないか、されていても充填不良で完全封鎖されてないことがほとんどです。逆根管充填が適切にされているのに再発した場合の原因は、切断面の感染歯質にあります。どうしたら良いかは症例ごとに原因が異なるので、詳しくは「再発した場合の治療症例31」を見て下さい。再発したあなたと同じ歯、同じ例、同じ原因が載っていると思います。歯根端切除術の成功は感染源を断つことです。悪い所を切って除去するだけでなく、再感染しないように根管を完全封鎖(逆根管充填)しなければ手術したとは言えず治癒しません。
<再発例に対応できる成功率の高い逆根管充填材とは>
1.逆根管を完全封鎖するために歯質接着性があること。(充填材と歯質との隙間「辺縁漏洩」があれば感染源となり再発する)そして安全性(細胞毒性がない)、経年的に安定している、操作性が良いです。
2.再発原因は逆根管封鎖不良と感染歯質と小亀裂であり、対応でき治癒させられること。MTAセメントは接着性がないため辺縁漏洩が生じて再感染する可能性があり、初めての症例には適応だか感染した再発症例には非適応と開発Drが報告している。筆者の数千例の長期経過観察から再発例にSB接着セメントは適応され高い治癒率を示す。
Q9 術後また歯茎が腫れてきました。再発・失敗ですか?
A:残念ながらそうです。担当医に「再発した原因は何ですか?」と質問して下さい。「原因は分からない。再手術はできますが成功率は低いので抜歯を勧めます。どうしますか?」と言われると思います。再発原因が説明できないDrに再手術してもらっても成功する訳がない。再発の場合、手術1か月後ぐらいに歯茎の腫れや痛みなど、術前と同じ症状が出ることが多いです。
再発の原因は逆根管充填されてないか、されていても充填不良で完全封鎖されてないことがほとんどです。逆根管充填が適切にされているのに再発した場合の原因は、切断面の感染歯質にあります。どうしたら良いかは症例ごとに原因が異なるので、詳しくは「再発した場合の治療症例31」を見て下さい。再発したあなたと同じ歯、同じ例、同じ原因が載っていると思います。歯根端切除術の成功は感染源を断つことです。悪い所を切って除去するだけでなく、再感染しないように根管を完全封鎖(逆根管充填)しなければ手術したとは言えず治癒しません。
Q10 再発した場合の病院選びは?
再発原因をレントゲンで説明してくれる、再手術で逆根管充填を必ず行う、1年後の経過を診てくれる、手術経験数が多い病院が良いです。再発原因を説明できないDrに再手術の成功はない。
担当医に「再歯根端切除術はできます」と言われたら、「再発した原因は何ですか?」と質問して下さい。再発原因の第一位は圧倒的に【逆根管充填をしてなかった】ですので、説明できなければ再手術で逆根管充填をしない可能性が高く、その病院での再手術は避けた方がいいです。歯根をさらに短く切断するだけで終わって再再発につながるから。「再発した原因は逆根管充填をしてなかったことです」と言われれば、次の再手術で逆根管充填をしてくれて予後は良いと思う。
また1年後の経過は診てないと言われたら、その病院では手術を受けてはいけない。1年後の経過を診ないのは成功率が低いからです。再発患者さんが来院しレントゲンで逆根管充填をしてないと分かった時には悲しくなる。余りにも多くの逆根管充填をしてない再発例に接し、最近では術者の術式の問題ではなく歯科医師としてのモラルの問題ではないかと思うようになっている。2021.4.22.
<再発メール回答>:「歯科大学病院担当医から再手術は可能。再手術も逆根管充填はしないと言われたがどう思いますか?」という質問を度々受ける。再手術はできるが50%は失敗すると言っている訳で、手術ができると、手術ができて成功するとは全く異なります。まるで成功しない再手術は可能と言っているようです。
紹介したかかりつけ医の先生は経過を知っているので、今までにその大学に何人ぐらい歯根端切除術の患者さんを送って、何割ぐらい成功したのかを聞いてみて下さい。逆根管充填をしない手術の多くは失敗している可能性があり、紹介医は分かっているはずと思います。
逆根管充填をしないのは成功率の低い術式であり、ほとんど経過を診ない術式であり、術者は成功を目指してない考えを持っていると言えます。残念な気持ちではありますが、年間100例以上の再発例を治療している私の辛口感想です。2023.2.6..
Q3.手術を受ける病院選びは?
Q11 開業歯科・歯内療法専門の先生へ、再発しても抜歯しないで再手術をご依頼下さい。
1.術後1か月経っても痛みが引かない。→ 原因としては、再発感染 (逆根管充填をしてない、充填不備、感染歯質、人工骨の感染、開窓術の感染、隣在歯からの感染、歯性上顎洞炎など)や亀裂が考えられる。
2.術後にフィステル(にきびのようなオデキ)ができて膿が出るので担当医に診てもらったが、毎回「再発ではないが様子を見ましょう」で終わり、どうして良いか困っている。→ 残念ながらフィステルがあれば再発は決定的です。
3.手術した担当医に診てもらったら「再発したので抜歯するしかない」と言われてしまった。何とか歯を残したいが本当にもう抜歯するしか方法はないのですか?再発した原因などの説明はなくどうしていいか困っている。→ 再発の多くの原因は逆根管充填をしなかったです。レントゲンをチェックして再手術を行うことで成功の可能性は十分にある。
4.再発したので歯内療法専門医を受診したところ再手術できると言われた。しかし「冠と土台を壊して根管治療をやり直してからでないと再手術はしない。自費の根管治療は高額でさらに冠や土台を作り替えるので合計27万円以上かかる」と言われた。現在のセラミック冠は壊したくない。再手術で失敗した場合は返金せず、抜歯という契約だがどうなんだろう。困っている。→ 高額かかっても再手術で成功するなら良いが、失敗したら悲しい。成功率の問題。これは難しい。Q7.再手術の前に必ず再根管治療をする必要がありますか?
<再発メール回答>:「歯科大学病院担当医から再手術は可能。再手術も逆根管充填はしないと言われたがどう思いますか?」という質問を度々受ける。再手術はできるが50%は失敗すると言っている訳で、手術ができると、手術ができて成功するとは全く異なります。まるで成功しない再手術は可能と言っているようです。
紹介したかかりつけ医の先生は経過を知っているので、今までにその大学に何人ぐらい歯根端切除術の患者さんを送って、何割ぐらい成功したのかを聞いてみて下さい。逆根管充填をしない手術の多くは失敗している可能性があり、紹介医は分かっているはずと思います。
逆根管充填をしないのは成功率の低い術式であり、ほとんど経過を診ない術式であり、術者は成功を目指してない考えを持っていると言えます。残念な気持ちではありますが、年間100例以上の再発例を治療している私の辛口感想です。2023.2.6..
Q3.手術を受ける病院選びは?
Q11 開業歯科・歯内療法専門の先生へ、再発しても抜歯しないで再手術をご依頼下さい。
歯科大学や病院歯科、歯内療法専門医に歯根端切除術を依頼紹介したが、術後に歯茎の腫れや痛みが出て再発した。その場合はあきらめて抜歯しているという開業歯科の先生が多いと聞きます。ちょっと待ってください。まだ再歯根端切除術は可能で成功する可能性は高いです。その理由はこちら。
再発した原因はこのページQ3の通りで、逆根管充填をしてなかったり逆根管充填材が不良で感染した場合がほとんどです。SB接着セメントを使えば再歯根端切除術の成功率は90%以上と高いです。(ただし歯根破折は抜歯適応です)
<歯科医の先生へ>:デンタル・レントゲン写真をスマホ写メールしてもらえれば、再歯根端切除術ができて成功するかどうかをお返事します。特に「根管治療が不良だから抜歯します」は無しで、ほとんどのケースで成功します。何とか歯を残して紹介元の先生に返してあげたいです。
歯内療法専門医の先生へ:上顎6番、下顎4.5.6番、数歯に渡る非常に大きい嚢胞、歯根が短い、歯根先が上顎洞に入っている、切断面に金属コアが出ている、マイクロスコープ・MTAを使ったが再発した、再植術、など難治症例でもどうぞご依頼下さい。メール相談や手術見学どうぞ。
術後患者さんから以下のような、困っている辛い想いの悩み相談メールがきています。再発した原因はこのページQ3の通りで、逆根管充填をしてなかったり逆根管充填材が不良で感染した場合がほとんどです。SB接着セメントを使えば再歯根端切除術の成功率は90%以上と高いです。(ただし歯根破折は抜歯適応です)
<歯科医の先生へ>:デンタル・レントゲン写真をスマホ写メールしてもらえれば、再歯根端切除術ができて成功するかどうかをお返事します。特に「根管治療が不良だから抜歯します」は無しで、ほとんどのケースで成功します。何とか歯を残して紹介元の先生に返してあげたいです。
歯内療法専門医の先生へ:上顎6番、下顎4.5.6番、数歯に渡る非常に大きい嚢胞、歯根が短い、歯根先が上顎洞に入っている、切断面に金属コアが出ている、マイクロスコープ・MTAを使ったが再発した、再植術、など難治症例でもどうぞご依頼下さい。メール相談や手術見学どうぞ。
1.術後1か月経っても痛みが引かない。→ 原因としては、再発感染 (逆根管充填をしてない、充填不備、感染歯質、人工骨の感染、開窓術の感染、隣在歯からの感染、歯性上顎洞炎など)や亀裂が考えられる。
2.術後にフィステル(にきびのようなオデキ)ができて膿が出るので担当医に診てもらったが、毎回「再発ではないが様子を見ましょう」で終わり、どうして良いか困っている。→ 残念ながらフィステルがあれば再発は決定的です。
3.手術した担当医に診てもらったら「再発したので抜歯するしかない」と言われてしまった。何とか歯を残したいが本当にもう抜歯するしか方法はないのですか?再発した原因などの説明はなくどうしていいか困っている。→ 再発の多くの原因は逆根管充填をしなかったです。レントゲンをチェックして再手術を行うことで成功の可能性は十分にある。
4.再発したので歯内療法専門医を受診したところ再手術できると言われた。しかし「冠と土台を壊して根管治療をやり直してからでないと再手術はしない。自費の根管治療は高額でさらに冠や土台を作り替えるので合計27万円以上かかる」と言われた。現在のセラミック冠は壊したくない。再手術で失敗した場合は返金せず、抜歯という契約だがどうなんだろう。困っている。→ 高額かかっても再手術で成功するなら良いが、失敗したら悲しい。成功率の問題。これは難しい。Q7.再手術の前に必ず再根管治療をする必要がありますか?
5.かかりつけ歯科から紹介されて歯内療法専門医を受診、高額自費のマイクロスコープを使って冠を壊して根管治療と歯根端切除術を行った。その後は紹介元の歯科医院で冠を入れて下さいと言われ紹介医へ戻る。しかし1か月後にフィステルと膿が出現し再発した。
治療した専門医を受診したところ、「根管はちゃんと治療したので手術は成功です。再発原因は根管の外の問題で良く分からない。様子をみて治らないなら抜歯してもらって下さい。返金はできません」と言われた。20万円以上高額かかって治らず抜歯と言われ困っている。どうしたら良いのでしょうか。→ 再手術で治る可能性はあるが原因解明が先。高額費用がかかっており今後のマネージメントは難しいが、私的には1/2返金してあげて欲しい。2019.5.26.
Q13 再発で困っている方のメール相談いろいろ
■相談1:歯根端切除術の再発
○○県在住のAと申します。1年前になりますが、ブリッジを入れた半年後に右上4番の歯茎にフィステルが出来ました。かかりつけの歯科医に紹介状をいただき、歯内療法専門医としている先生のところでマイクロスコープを使用して自費でMTA歯根端切除術を行いましたが、経過不良で1か月後に再発しました。誠に残念でなりません。インターネットで先生の論述を拝見しメールいたします。手術担当医にレントゲンとCT画像データの提供をお願いする予定です。入り次第ご送付いたします。何卒宜しくお願いいたします。
経過:筆者で再歯根端切除術とSB逆根管充填を行い、1か月後症状は消失、10か月後のレントゲンで歯根先の病変は消失していた。
■相談2:歯根端切除術の再発について
初めてメールさせて頂きます。
右上5番、だいぶ前から被せ物をしていました。4~5年前に根の先に膿があるようだと言われ、時々歯茎から膿が出るようになりました。被せ物の土台が深かったので様子見となっていましたが、今年の夏以降腫れが大きくなったので、近くの歯科で土台を外し膿を出す事になりました。その後、数週間で土台を入れジルコニアの被せ物したのですが、また根元に近い歯茎から小さな膿がでたため歯根端切除術をしました。ですが違和感が取れません。どのくらい持つかなどの相談がきちんとされず、歯根端切除術後はこれでだめなら抜歯と言われました。出来ることなら歯を残したいので、相談させて頂きました。
経過:筆者で再歯根端切除術を行い、1か月後症状は消失、1年後レントゲンで完治。
■相談3:歯根嚢胞の再発の再発
ご助言ください。歯根嚢胞の再発で悩んでいます。上前歯2本の歯ですが、4年前と今年4月に2回歯根嚢胞摘出と歯根端切除術を受けました。3か月過ぎましたが、前歯2本部分の歯茎が小豆大に腫れてきました。再発でないかと思います。ショックです。2度も手術をしていますが、できれば抜かずに治療できないものでしょうか。かかりつけ歯科からは抜歯しかない、何度も外科処置はできないと言われました。
あきらめきれずに、ネット検索しホームページを見つけました。どこの歯科も他で処置が悪かった患者を診てくれるところはないと言われました。私は○○県で遠方ですが、できれば先生の診察を受け助言いただきたいと考えていますが、いかがでしょうか?
経過:筆者で再歯根端切除術を行い、1か月後症状は消失、1年後のレントゲンで歯根先の病変は消失し完治した。
■相談4:歯根端切除術の再発(5回)で困っています。
初めまして、○○県在住の○○と申します。不躾なお願いですが、早めのお返事お待ちしております。
これまでに2本(左上1番2番)について計5回の歯根端切除手術をしております。経緯を全てお話しますと長くなりますので、近況だけお話しますと、2017/7/〇に左上2番の歯根端切除術(4回目)を行いましたが、違和感が続き、2017/8/〇に左上2番の再手術(5回目)を行いました。いずれも大学病院です。10月下旬に違和感とフィステルが発症し、定期的に診察を受けながら、クラリスを長期服用しておりました。しかし薬の効果が見られず、さらに左上1番にも感染が見られるとのことで、本日、左上1、2番の再歯根端切除術を提案されました。短期間での再発の原因が分からず、また手術をしても再発のリスクが高い気がしております。ぜひ一度、診ていただきたいのですが、早めに診察いただくには、どうしたらよろしいでしょうか?どうぞよろしくお願いいたします。
経過:斎藤歯科で6回目の再歯根端切除術を行い経過良好。1年後(2019.5.25)のレントゲンで病巣は消失し完治、涙を浮かべて喜んでいました。また生命保険から手術給付金として10万円が出たと報告ありました。
■相談5:再発での受診相談です
○歳女性です。2019.3月に下の前歯2本の歯根端切除術を行いました。この2本は自費のセラミックなので壊して根管治療はしたくありません。手術前の説明で逆根管充填はしないと医師から言われました。なぜしないのか質問したのですが、逆根管充填しない方が予後が良いという結果もあるらしいと説明されました。あまり納得できず良くないと分かりながら、一か八かでお願いしたのですが、術後、歯根嚢胞があった部分がブヨブヨしていて、穴が開いて膿が出ているので再発と思います。どこの病院に伺えばよいのでしょうか?
経過:歯茎にフィステルがあり再発でした。逆根管充填をしなかったのが再発原因です。当院で再歯根端切除術と嚢胞摘出術、SB逆根管充填をし、2か月後症状消失、6か月後経過良好、1年後の定期検診で完治となりました。
治療した専門医を受診したところ、「根管はちゃんと治療したので手術は成功です。再発原因は根管の外の問題で良く分からない。様子をみて治らないなら抜歯してもらって下さい。返金はできません」と言われた。20万円以上高額かかって治らず抜歯と言われ困っている。どうしたら良いのでしょうか。→ 再手術で治る可能性はあるが原因解明が先。高額費用がかかっており今後のマネージメントは難しいが、私的には1/2返金してあげて欲しい。2019.5.26.
Q13 再発で困っている方のメール相談いろいろ
■相談1:歯根端切除術の再発
○○県在住のAと申します。1年前になりますが、ブリッジを入れた半年後に右上4番の歯茎にフィステルが出来ました。かかりつけの歯科医に紹介状をいただき、歯内療法専門医としている先生のところでマイクロスコープを使用して自費でMTA歯根端切除術を行いましたが、経過不良で1か月後に再発しました。誠に残念でなりません。インターネットで先生の論述を拝見しメールいたします。手術担当医にレントゲンとCT画像データの提供をお願いする予定です。入り次第ご送付いたします。何卒宜しくお願いいたします。
経過:筆者で再歯根端切除術とSB逆根管充填を行い、1か月後症状は消失、10か月後のレントゲンで歯根先の病変は消失していた。
■相談2:歯根端切除術の再発について
初めてメールさせて頂きます。
右上5番、だいぶ前から被せ物をしていました。4~5年前に根の先に膿があるようだと言われ、時々歯茎から膿が出るようになりました。被せ物の土台が深かったので様子見となっていましたが、今年の夏以降腫れが大きくなったので、近くの歯科で土台を外し膿を出す事になりました。その後、数週間で土台を入れジルコニアの被せ物したのですが、また根元に近い歯茎から小さな膿がでたため歯根端切除術をしました。ですが違和感が取れません。どのくらい持つかなどの相談がきちんとされず、歯根端切除術後はこれでだめなら抜歯と言われました。出来ることなら歯を残したいので、相談させて頂きました。
経過:筆者で再歯根端切除術を行い、1か月後症状は消失、1年後レントゲンで完治。
■相談3:歯根嚢胞の再発の再発
ご助言ください。歯根嚢胞の再発で悩んでいます。上前歯2本の歯ですが、4年前と今年4月に2回歯根嚢胞摘出と歯根端切除術を受けました。3か月過ぎましたが、前歯2本部分の歯茎が小豆大に腫れてきました。再発でないかと思います。ショックです。2度も手術をしていますが、できれば抜かずに治療できないものでしょうか。かかりつけ歯科からは抜歯しかない、何度も外科処置はできないと言われました。
あきらめきれずに、ネット検索しホームページを見つけました。どこの歯科も他で処置が悪かった患者を診てくれるところはないと言われました。私は○○県で遠方ですが、できれば先生の診察を受け助言いただきたいと考えていますが、いかがでしょうか?
経過:筆者で再歯根端切除術を行い、1か月後症状は消失、1年後のレントゲンで歯根先の病変は消失し完治した。
■相談4:歯根端切除術の再発(5回)で困っています。
初めまして、○○県在住の○○と申します。不躾なお願いですが、早めのお返事お待ちしております。
これまでに2本(左上1番2番)について計5回の歯根端切除手術をしております。経緯を全てお話しますと長くなりますので、近況だけお話しますと、2017/7/〇に左上2番の歯根端切除術(4回目)を行いましたが、違和感が続き、2017/8/〇に左上2番の再手術(5回目)を行いました。いずれも大学病院です。10月下旬に違和感とフィステルが発症し、定期的に診察を受けながら、クラリスを長期服用しておりました。しかし薬の効果が見られず、さらに左上1番にも感染が見られるとのことで、本日、左上1、2番の再歯根端切除術を提案されました。短期間での再発の原因が分からず、また手術をしても再発のリスクが高い気がしております。ぜひ一度、診ていただきたいのですが、早めに診察いただくには、どうしたらよろしいでしょうか?どうぞよろしくお願いいたします。
経過:斎藤歯科で6回目の再歯根端切除術を行い経過良好。1年後(2019.5.25)のレントゲンで病巣は消失し完治、涙を浮かべて喜んでいました。また生命保険から手術給付金として10万円が出たと報告ありました。
■相談5:再発での受診相談です
○歳女性です。2019.3月に下の前歯2本の歯根端切除術を行いました。この2本は自費のセラミックなので壊して根管治療はしたくありません。手術前の説明で逆根管充填はしないと医師から言われました。なぜしないのか質問したのですが、逆根管充填しない方が予後が良いという結果もあるらしいと説明されました。あまり納得できず良くないと分かりながら、一か八かでお願いしたのですが、術後、歯根嚢胞があった部分がブヨブヨしていて、穴が開いて膿が出ているので再発と思います。どこの病院に伺えばよいのでしょうか?
経過:歯茎にフィステルがあり再発でした。逆根管充填をしなかったのが再発原因です。当院で再歯根端切除術と嚢胞摘出術、SB逆根管充填をし、2か月後症状消失、6か月後経過良好、1年後の定期検診で完治となりました。
■相談6:歯根端切除術後の痛み
初めての相談です。右上2番、根管治療専門医にて自費診療で根管治療を行い、2018年12月○日、根管充填を実施。しかし痛みが続き12月○日歯根端切除術を実施。肉芽組織があったとのことです。根尖部を4mm切断しMTAで逆根管充填を行ったと言われました。7日後に抜糸しましたがズーンとした鈍痛が出現していて、鎮痛剤カロナールやインテバン座薬を若干の使用量の差はありますが使っています。現在術後19日目ですが、このような痛みの経過は自然の範疇と考えて良いのでしょうか?あるいは再発と考えた方が妥当なのでしょうか?主治医は抜歯なんかで1か月間痛むこともあるから経過みましょうとのことでした。何卒、ご教示宜しくお願い申し上げます。
経過:斎藤歯科に来院され診察。歯根部のうずくような痛みは術後約3か月間続き、大変辛く毎日鎮痛剤を内服していたとのこと。MTA歯根端切除術の術後疼痛を時々経験し、MTA強アルカリによる骨や骨膜への化学火傷ではないかと筆者は考えています。痛みは消失しないため、4か月後2019.4.〇.で再歯根端切除術を行った。骨膜は肥厚硬結し炎症が強かった。MTAはボソボソで辺縁は段差あり。経過見。
■相談7:歯根端切除術後に膿
2018.12.〇.横浜市、自宅近くの口腔外科医師が開業した歯医者で歯根端切除術を行いました。右上2番です。30分くらいで終了し逆根管充填はしていません。術後は顔が腫れて痛みも酷かったです。2月〇日頃、処置した歯の歯茎に直径1mmくらいのニキビのような白い物を発見。直ぐに歯医者に問い合わせ、本日受診しました。
「レントゲンをみる限り骨は再生していて良いが、骨が完全に出来るまでの間に身体の不調か何かで感染したようだ。5日間抗生物質を飲んで来週また受診するように。これで良くならない場合はもう一度歯茎を切って根も2~3mm切る」との事でした。
不信感で一杯になり、施術の細かな説明や手順、膿の原因の追求など、何も聞かずに帰ってきました。最後のあがきで今夜抗生物質は飲みました。もう一度オペできるのかお返事頂けると嬉しいです。まずはレントゲン写真をお送りします。
どうぞよろしくお願いします。
経過:筆者で再歯根端切除術を行い、1か月後症状は消失、1年後のレントゲンで歯根先の病変は消失し完治した。
■相談8:再発のための再手術についての相談です。MTA使用
2019.8.○. 2年前に左上1番、マイクロスコープを使って自費でMTA歯根端切除術をしました。最近うずくような自覚症状が毎日でてきました。今年4月にCTで再発が確認され、悪化が心配でこれ以上先延ばしにできないと思い質問させていただく次第です。
経過:筆者でレントゲンをチェックし再発を確認、2019.10.再歯根端切除術をしました。開けてみると根尖病巣は7x5mm。再発原因は、前医でMTAを逆根管充填したとのことでしたが、逆根管の穴にMTAはなく脱離して嚢胞内に遊離していた。また根管内はドロドロで腐敗し感染源となっていた。術後経過良好、1年後レントゲンで根尖病変は消失し完治。
■相談9:
2023.6.○. 2ヶ月前に、かかりつけの歯科で左前歯の歯根端切除を受けました。が、すぐに再発しました。担当医からは、再発したら抜歯と言われており、かなりショックです。歯を残せる歯科がないかネットで検索していたら、貴院にたどり着きました。
宜しくお願いいたします。東京都在住です。
*上記相談メールの再発原因は全て逆根管充填に問題があった。本当はここの項目は記載しない方が良いかもしれない。しかし多くの方が歯根端切除術の予後で辛い思いをしている実情を知り、歯根端切除術の理解と発展のために、患者さんと術者に知ってもらいたいため記載することにしました。歯根端切除術は抜歯前のセレモニーではないと強く言いたい。いずれ削除します。
初めての相談です。右上2番、根管治療専門医にて自費診療で根管治療を行い、2018年12月○日、根管充填を実施。しかし痛みが続き12月○日歯根端切除術を実施。肉芽組織があったとのことです。根尖部を4mm切断しMTAで逆根管充填を行ったと言われました。7日後に抜糸しましたがズーンとした鈍痛が出現していて、鎮痛剤カロナールやインテバン座薬を若干の使用量の差はありますが使っています。現在術後19日目ですが、このような痛みの経過は自然の範疇と考えて良いのでしょうか?あるいは再発と考えた方が妥当なのでしょうか?主治医は抜歯なんかで1か月間痛むこともあるから経過みましょうとのことでした。何卒、ご教示宜しくお願い申し上げます。
経過:斎藤歯科に来院され診察。歯根部のうずくような痛みは術後約3か月間続き、大変辛く毎日鎮痛剤を内服していたとのこと。MTA歯根端切除術の術後疼痛を時々経験し、MTA強アルカリによる骨や骨膜への化学火傷ではないかと筆者は考えています。痛みは消失しないため、4か月後2019.4.〇.で再歯根端切除術を行った。骨膜は肥厚硬結し炎症が強かった。MTAはボソボソで辺縁は段差あり。経過見。
■相談7:歯根端切除術後に膿
2018.12.〇.横浜市、自宅近くの口腔外科医師が開業した歯医者で歯根端切除術を行いました。右上2番です。30分くらいで終了し逆根管充填はしていません。術後は顔が腫れて痛みも酷かったです。2月〇日頃、処置した歯の歯茎に直径1mmくらいのニキビのような白い物を発見。直ぐに歯医者に問い合わせ、本日受診しました。
「レントゲンをみる限り骨は再生していて良いが、骨が完全に出来るまでの間に身体の不調か何かで感染したようだ。5日間抗生物質を飲んで来週また受診するように。これで良くならない場合はもう一度歯茎を切って根も2~3mm切る」との事でした。
不信感で一杯になり、施術の細かな説明や手順、膿の原因の追求など、何も聞かずに帰ってきました。最後のあがきで今夜抗生物質は飲みました。もう一度オペできるのかお返事頂けると嬉しいです。まずはレントゲン写真をお送りします。
どうぞよろしくお願いします。
経過:筆者で再歯根端切除術を行い、1か月後症状は消失、1年後のレントゲンで歯根先の病変は消失し完治した。
■相談8:再発のための再手術についての相談です。MTA使用
2019.8.○. 2年前に左上1番、マイクロスコープを使って自費でMTA歯根端切除術をしました。最近うずくような自覚症状が毎日でてきました。今年4月にCTで再発が確認され、悪化が心配でこれ以上先延ばしにできないと思い質問させていただく次第です。
経過:筆者でレントゲンをチェックし再発を確認、2019.10.再歯根端切除術をしました。開けてみると根尖病巣は7x5mm。再発原因は、前医でMTAを逆根管充填したとのことでしたが、逆根管の穴にMTAはなく脱離して嚢胞内に遊離していた。また根管内はドロドロで腐敗し感染源となっていた。術後経過良好、1年後レントゲンで根尖病変は消失し完治。
■相談9:
2023.6.○. 2ヶ月前に、かかりつけの歯科で左前歯の歯根端切除を受けました。が、すぐに再発しました。担当医からは、再発したら抜歯と言われており、かなりショックです。歯を残せる歯科がないかネットで検索していたら、貴院にたどり着きました。
宜しくお願いいたします。東京都在住です。
*上記相談メールの再発原因は全て逆根管充填に問題があった。本当はここの項目は記載しない方が良いかもしれない。しかし多くの方が歯根端切除術の予後で辛い思いをしている実情を知り、歯根端切除術の理解と発展のために、患者さんと術者に知ってもらいたいため記載することにしました。歯根端切除術は抜歯前のセレモニーではないと強く言いたい。いずれ削除します。
Q14.筆者が考える歯根端切除術の再発防止策の提言
1.逆根管充填を必ず行う。
逆根管充填をしないという術式は50%以上で再発する。多くの病院口腔外科で逆根管充填がされてないのが現状である。
2.良好な完全封鎖できる逆根管充填材を選択する。
現在、充填用MTAセメントが一般的らしいが、筆者は多くのMTA再発例に接し逆根管封鎖性に劣ると分かり予後を危惧している。適応症の広さ、成功率の高さからSB接着性セメントを推奨する。最近のMTA成功率は約80%という報告だし適応症が狭い。アメリカではBCパテが使われているらしいが先日その再発例を手術したがボソボソ感染だった。
3.歯科大学病院で歯根端切除術を行った場合、1年後の経過を診て欲しい。そして成功率を出して欲しい。そして成功率の高い手術にして欲しい。残念ながら現状は1~2か月後の経過観察で終了となっている。それ以上の経過は紹介開業歯科に任せられ再発すれば抜歯されている。
4.厚生労働省eヘルスネットや日本口腔外科学会における、歯根端切除術の術式説明に逆根管充填が記載されていない。逆根管充填をしなくても良いと術者にお墨付けを与えてしまっている可能性があり、記載して欲しい。
5.関係する日本口腔外科学会や日本歯内療法学会では、さらなる成功率の高い術式の研究を望みます。本当に逆根管充填材がMTAでいいと思っているのだろうか?1年後を検証すれが成功率は高くないと分かっているはずだが。現状をみるにそのスピードは余りにも遅い。あきらめてしまったのだろうか。2025.12/29
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プロフィール

- 笠崎安則:略歴
- 愛媛県松山市出身.1976年東京歯科大学卒業.慶応大学病院歯科口腔外科(13年間). 立川病院歯科口腔外科部長(27年間). 慶応大学医学部歯科・口腔外科(非常勤講師). 現在: 国立スマイル歯科,斎藤歯科にて歯根端切除術と再植術に特化した専門治療をしています.
- 笠崎真悟:略歴
- 東京都国立市出身.2010年東京歯科大学卒業.慶応大学病院,国立栃木医療センター,日野市立病院,都立多摩北部医療センター歯科口腔外科. 現在:2021.10/1から国立スマイル歯科、歯根端切除術とインプラント、親知らずの専門病院を開設しました.
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