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奥歯の歯根端切除術と再植術

奥歯の歯根端切除術(6番、奥から2番目)
奥歯の歯根端切除術は、できる歯根とできない歯根があります。部分的なデンタルレントゲンとCT検査が必要で、どの歯根のどの場所にどんな原因があるかを画像診断することが優先して重要となります。逆根管充填は必須で、しないと再発する可能性が高いです。また上6番は上顎洞病変について、下6番は下顎神経損傷について注意が必要です。
 根管治療をしても治らない、治る見込みがないケースに冠を壊して再根管治療をしてはならない、無意味です。特に歯根が曲がっている、詰まっている、横に穿孔しているケースです。第一選択として歯根端切除術を行うのが良い。奥歯は難易度の高い手術ですが、成功した場合の患者さんの満足度・喜びは非常に大きいです。


<上6番の歯根端切除術>(前から数えて6番目、奥から2番目、第一大臼歯)  
上6番の歯には3本の歯根(根管)があり、頬側に前方根と後方根、舌側に口蓋根がある。歯根端切除術は頬側からアプローチするので前方根と後方根は手術可能、口蓋根は骨奥深く歯根先が見えないのでできない。言い換えると口蓋根に病巣がなければ上6番の歯根端切除術は可能で成功率は高い。口蓋根に病巣があれば手術では治せず、再発のリスクとなり成功率が劣るため基本的には歯根端切除術は勧めない。 

上6番の根管治療不良の原因:
上6番、3歯根の中で頬側前方根の根管治療不良が多く、その3大原因は以下です。治療には頻度多いパターンを知っておくことが大切。

1.根管の湾曲と閉鎖前方歯根は歯根先が後方湾曲している場合が多く、針金状の治療器具が根管先端まで入らず、汚染部が残って適切な根管治療ができない。また歯根の湾曲や閉鎖があると、器具で根管にステップを作ったり、根管に穴を開けてしまって(穿孔)治療は不可能となる。
2.第4根管(MB2)上顎6番は通常3歯根3根管だが、前方歯根の中に2根管(約45%)あって合計4根管の場合がある。近心頬側舌側根管(第4根管、MB2)と言い、根管が非常に狭窄しているため発見や治療は困難で根管治療不良の原因となる。
3.根管側壁での穿孔根管治療の際、治療器具で中隔側の根管側壁に穿孔(横に穴を開けてしまう)を起こして、根管治療が不良となる場合がある。前方根の中央部を水平断面で見た時、歯根がソラマメ型に中隔側に向けて陥凹して根管壁が薄いために起きることが多い。穿孔の位置や大きさの問題で治療は厄介で困難である。歯根端切除術や歯根切断抜去が選択される。

4.歯根の亀裂と感染歯質

上6番の手術を行う場合は、CT画像チェックして3歯根の病変部位、根尖病巣が上顎洞に及んでないか、上顎洞病変はないか、そして術前・術後の歯性上顎洞炎に注意しなければならない。上顎洞自然孔チェックや上顎洞陰陽圧試験などの口腔外科・耳鼻科知識、歯性上顎洞炎の治療経験が必要であるQ.歯性上顎洞炎で抜歯と言われたが、歯を残せますか?
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<上6番の歯根端切除術の症例>(患者さま了承のもと掲載)
症例100: 47歳女性【左上6番、奥歯の歯根端切除術。原因は前方根の彎曲】
左上6番の奥歯、歯茎にフィステルができて膿が出る。かかりつけ担当医は抜歯してインプラントを提案したが、歯を残したくネット検索し来院した。CT検査にて、歯根は3本あり頬側の前方・後方2本の歯根先に嚢胞と思われる陰影を認めた。原因は前方根が後方彎曲していて治療器具が根尖まで穿通できず、適切な根管治療ができなかったためである。
 歯根端切除術、嚢胞摘出、SB接着セメント(スーパーボンドラジオぺーク)で逆根管充填を行った。本症例のように、口蓋根(内側根)に病変がなければ歯根端切除術の成功率は高く歯が残せる。奥歯は手術視野が狭いため手術できないとするDrは多いが、当院では上6番の歯根端切除術が非常に増えている。
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           術前            歯根端切除術 直後        1年後 症状なく完治
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症例101: 49歳女性【左上6番、原因は前方根の根管彎曲と穿孔】
左上6番、歯茎に腫れがあり近歯科を受診、これ以上の根管治療で治る可能性は低いと言われた。ネット検索し来院、レントゲンで前方頬側根に病変を認め、根尖は後方彎曲し根管充填は不良。歯根端切除術、嚢胞摘出術、SB逆根管充填を行った。術後1年、症状なく経過良好。2026.3/25
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                    術前                       歯根端切除術 直後       1年後.病変の影は完全消失、完治
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症例102: 43歳女性【左上6番、原因は前方根の弯曲と第4根管の感染】
左上6番、歯茎の腫れと痛みがあり、4件の歯科で根管治療を繰り返したが経過不良。1か月前には左頬部疼痛が著しくなり心配で来院す。初診時は左上6番歯茎にフィステル・圧痛を認め、レントゲンで前方根は後方弯曲し大きい根尖病変の影が見られた。歯根端切除術、嚢胞摘出、SB逆根管充填を行った。2か月後 症状消失、経過良好で1年後には病変は消失し完治した。
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       術前                        歯根端切除術 直後              1年後. 症状なく経過良好
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症例103: 51歳女性【右上6番、原因は第4根管感染と根管閉鎖】
右上6番、3か月前から歯茎にフィステルがあり、かかりつけ歯科を受診したがこれ以上根管治療はできず抜歯と言われた。歯を残したくネット検索し来院。
 レントゲンで頬側2歯根先に大きい病変の影を認める。前方歯根の根管充填は良好、後方歯根の根管は閉鎖している。CTで口蓋歯根に病変なく、前方歯根には第4根管(MB2)を認め未治療であった。再根管治療では治らないと判断し歯根端切除術、嚢胞摘出、SB逆根管充填を行った。症状なく経過良好、1年後には根尖病変の影は消失・完治。
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                    術前                       歯根端切除術 直後             1年後. 症状なく経過良好
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症例104: 42歳女性【右上6番、原因は前方根の彎曲、根管閉鎖。右上7番の再植術も行った】
右上6番の前方歯根の根先に病変を認める。歯根は後方に彎曲し根管は閉鎖、根管充填材は途中まで。右上7番の歯茎にはフィステル・排膿が見られ、レントゲンで根尖病変と根管に治療器具の破折を認めた。6番は歯根端切除術、7番は再植術を行い経過良好であった。
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      術前                       歯根端切除術 直後                 1年後. 症状なく経過良好
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症例105: 46歳女性【左上5.6番、原因は壊死セメント質】
左上6番、歯茎の腫れと痛み。レントゲン上で根管充填は良好と思われた。歯根端切除術をしてみると根尖歯質は腐敗し壊死セメント質と感染象牙質を認めた。根尖1.5mm切除して切断部を皿状形成しSB逆根管充填を行った。左上5番にも嚢胞を認め歯根端切除術を行った。
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                    術前                       歯根端切除術 直後             1年後. 症状なく経過良好
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症例106: 38歳女性【右上6番】378

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                    術前                       歯根端切除術 直後             1年後. 症状なく経過良好
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<下6番の歯根端切除術>
基本的には3本の歯根(根管)があり、前方頬側根と前方舌側根、後方根です。例外的には後方に2根あって全体で4根の場合もある。下6番は術野が狭く歯根先が良く見えず、止血処置は大変ですがきちんと逆根管充填することが大切です。CT画像で歯根数、根尖の位置、下顎管(下顎神経)の位置をチェックする。根尖病巣が下顎神経と近接している場合は、神経損傷による知覚麻痺に注意しなければならない。

下6番の根管治療不良の原因:
筆者が考える多いパターンは、

1.根管の湾曲や閉鎖のため、根尖まで穿通せず感染源が残っている。(前方根が多い)
2.歯根肥大し感染歯質となっていて根管治療では治せない(壊死セメント質と感染象牙質)。またこの場合、根管内は閉鎖しているため根管穿通できない。
3.歯根の亀裂
4.根間中隔側への根管穿孔前方根が多い)
根管穿孔は術者のテクニックエラーで起きることが多いので注意が必要です。
近心根の水平断面はソラマメ型で、根管は中央でなく遠心側に寄っているため穿孔し易い。根管深く長い切削バーをつかったり、乱暴なファイルの使用、エンド三角の残存などで起きる。
5.下顎第4湾曲根管(DL)について:下顎6番は通常3根管であるが約25%に遠心舌側根管があり4根管である。その内まれに遠心舌側根が舌側へ開大しさらに根尖が頬側湾曲しているものがある(CT画像で確認する)。その場合は根管治療や歯根端切除術はできないか非常に困難である。筆者はこれを上顎6番の第4根管(近心頬側第2根管、MB2)に対して、下顎6番の第4根管(遠心舌側湾曲根管、DL湾曲根管)と命名し、根管治療の難治性原因として注意を促したい。2024.1

上下6番の手術は大変です。
上下6番の歯根端切除術は口腔内後方のため術野は狭く根尖は見えづらく、歯根も複数あり神経を使い大変です。患者さんは唇を強く引っ張られて顔を横向きにされ、首筋が痛くなり本当に辛いです。患者も術者も覚悟と我慢がいります。麻酔は効いて痛くないですが、苦しい体制の手術ですのでこの我慢ができない方は術野を確保できないので奥歯の手術はやめた方が良いかもしれません。
 正直に言うと術者はクタクタでしたくないです。無理な姿勢で腰・肩への負担は大きく、目は引きつって強いライトで視力は落ち、亀裂確認や止血処置での繊細な手技、逆根管充填の際は息を止めての手技です。抜歯するのは簡単ですが歯を残すのは患者も術者も大変です。でも苦労してでもこの歯が残った場合にはその価値は大きく、患者さんの満足と喜びは大きいです。
他病院で上・下6番はできない、抜歯するしかないと言われたがあきらめ切れずに来院される患者さんは多い。 yahoo知恵袋:右下6番の相談.
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<下6番の歯根端切除術の症例>
症例106: 56歳女性【原因は亀裂と根尖部の根管穿孔】4712
左下6番、歯茎に痛みと腫れがあり近歯科受診、根管が詰まっているので根管治療できず抜歯するしかないと言われた。ネット検索して来院。レントゲンで前方歯根の先に嚢胞と思われる病変の影を認めた。当院にて歯根端切除術、嚢胞摘出術、SB逆根管充填を行った。前方歯根には根管穿孔と亀裂を認め、根尖を斜めに切断しSB逆根管充填した。
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      術前                    歯根端切除術 直後         1年後. 症状なく完治 
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症例107: 39歳男性【 左下6番、原因は根管閉鎖・根管彎曲・治療器具破折片】
歯茎の腫れと痛みがあり近歯科を受診、根管治療では治らないので抜歯を提案された。ネット検索して来院。レントゲンで根尖病変の影、歯根の肥大、根管湾曲、根管閉鎖、治療フャイル破折片の残存を認めた。歯根端切除術、嚢胞摘出、SB逆根管充填を行った。術後1か月 症状は消失、1年後 根尖病変の影は消失し完治となった。
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       術前                        歯根端切除術 直後              1年後. 症状なく経過良好
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症例108:33歳男性【左下6番、原因は根管閉鎖と感染歯質 】153
左下6番、痛みがありネット検索し来院、レントゲンで根尖病変、遠心根の軽度肥大と壊死セメント質を思わせる歯根形態異常を認めた。根管治療では根尖病変が治る見込みはないと判断し、歯根端切除術、嚢胞摘出を行った。根管は閉鎖、腐敗、遠心根には微小亀裂やメチレンブルー染色された壊死セメント質、軟化した感染象牙質を認めた。この感染歯質の存在は難治性で、根管治療やMTA歯根端切除術を行っても治せない。切断面を皿状形成・逆根管形成しSB逆根管充填を行った。経過良好で完治した。
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       術前                  歯根端切除術 直後       1年後. 症状なく経過良好 
                                   切断面の歯槽硬線は美しい。
★この症例における歯根端切除術、成功のポイント
1.デンタル、CTによる詳細な画像診断
2.感染歯質の知識を持ち、診断と治療を行った。(感染歯質の治療ができなければ成功はなかった)
3.メチレンブルー染色液(1%)使用の有効性
4.逆根管充填材にSB接着性セメントを使用。
 根尖を斜めに切断し感染歯質を除去、切断面を皿状逆根管形成をした。MTAはこれができないので非適応。
5.術後1年の経過を診て、完治を示す歯槽硬線を確認した。
6.本症例に根管だけの治療をしても治癒しない。
(マイクロスコープ使用は成功率に大きな影響はない。成功する上での最優先すべき事項は逆根管の完全封鎖である。MTAでは完全封鎖できない)
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症例109: 57歳男性【右下6番の大きい嚢胞、原因は肥大根・感染セメント質・根管閉鎖】
右下6番の歯茎の腫れと痛みが出て近歯科受診、大きい病変なため歯科大学病院を紹介され受診したが抜歯を提案された。歯を残せないかネット検索し来院。
 レントゲンで右下6番の根尖には拇指頭大の病変の影を認め、下方は下顎管(神経)にも及んでいた。歯根端切除術、嚢胞摘出、SB逆根管充填を行った。神経損傷を避けるため下顎管部の嚢胞は意図的に残した。術後、神経麻痺の後遺症なく、1年後 症状なく根尖病変は消失、経過良好であった。
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                    術前                       歯根端切除術 直後               1年後. 症状なく経過良好
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症例110: 56歳女性【左下6番の大きい嚢胞、原因は感染歯質・根管腐敗】
左下6番、歯茎の腫れと痛みあり近歯科受診、嚢胞は大きく根管治療では治らないので抜歯と言われた。ネット検索し来院、レントゲンで後方歯根に大きい嚢胞と思われる影を認め、歯根は肥大。左下6番の歯根端切除術、嚢胞摘出、SB逆根管充填を行った。根尖は感染歯質を広範囲に認め根管治療では治せない症例であった。左下7番の根尖部にも嚢胞は及んでいたため隣在歯の神経温存治療を行った。経過良好。
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                    術前                       歯根端切除術 直後               1年後. 症状なく経過良好
                                   左下7番の神経は温存された
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症例111: 58歳女性【 左下6番。原因は前方根の根間中隔側への根管穿孔、根管腐敗】
左下6番、歯茎の腫れと痛みは著しく近歯科で根管治療を2か月間行うもフィステルが消えず抜歯を提案された。歯を残したく来院、レントゲンで前方歯根の先と根間中隔に病変の影を認め穿孔を疑った。歯根端切除術、嚢胞摘出を行い、SBにて逆根管充填と穿孔部充填を行った。1か月後には症状消失、1年後には病変の影は全て消失、完治となった。
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                   術前                       歯根端切除術 直後             1年後. 症状なく経過良好

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症例112:43歳女性。主訴は右下6番歯茎が腫れた。2年前に根管治療するも違和感が続き、1年前から歯茎が腫れている。近医歯科受診、抜歯してインプラント勧められていたが、ネットを見て当院受診した。右下67歯根端切除術、嚢胞摘出術、SB逆根管充填実施した。原因は6の遠心根および7の近心根のストリップス穿孔であった。500
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      術前                       歯根端切除術 直後             1年後. 症状なく経過良好
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症例112: 17歳女性【右下6番の大きい歯根嚢胞。前方根の根間中隔での根管穿孔】隣在歯の神経温存治療
右下6番、開業歯科で2か月間 根管治療を行ったが痛みが出現、病巣が拡大したため大学病院を紹介された。抜歯を勧められたが歯を残したくネットを見て来院。右下5.6番の2歯に及ぶ大きい嚢胞と思われる病巣の陰影認めた。右下5番の電気神経検査は正常であった。右下6番の歯根端切除術。嚢胞摘出術・SB逆根管充填、隣在歯(右下5番)の神経温存治療を行った。原因は前方歯根の根管穿孔による感染であった。
img_20230515-130555.jpg ←パノラマ・レントゲン
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                    術前                       歯根端切除術 直後            1年後. 症状なく経過良好
                                   右下5番の神経は温存された
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症例113: 65歳女性【左下6番の大きい歯根嚢胞。肥大根・感染セメント質・根管腐敗】隣在歯の神経温存治療2919
左下6番、3歯に渡る大きい嚢胞。原因は肥大部の感染セメント質と根管閉鎖による根管感染。左下4番根尖にも及んでいたため、隣在歯の神経温存治療を行った。病理検査は歯根嚢胞。2年後には骨再生は良好で病変の影は全て消失した。
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                 術前                       歯根端切除術 直後              2年後. 症状なく経過良好
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症例114: 54歳女性【左下6番、大きい歯根嚢胞。原因は根管閉鎖、根間中隔部の亀裂、壊死セメント質】
左下6番、歯茎の腫れと痛みで近歯科受診、抜歯と言われる。ネット検索し来院。レントゲンで歯根周囲には大きい嚢胞と思われる病変の影を認め、SB歯根端切除術、嚢胞摘出術を行う。原因として根管閉鎖、壊死セメント質、さらに根間中隔部に亀裂を認めたことであった。1か月後、症状なく経過良好。
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                    術前                       歯根端切除術 直後               1年後. 症状なく経過良好
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症例115: 28歳女性【右下6番、3歯におよぶ奥歯の大きい嚢胞。原因は根管閉鎖】隣在歯の神経温存治療
右下6番の奥歯、鈍痛があり歯茎にフィステルができて膿が出る。かかりつけ担当医は抜歯を提案したがネット検索し来院した。歯根端切除術、嚢胞摘出術、術中にSBによる正・逆根管充填を行った。
 原因は根管閉鎖と感染歯質、大きい嚢胞であった。また右下7番、隣在歯の神経温存治療を行い、術後の電気神経検査は正常で根管治療は回避された。病理検査は歯根嚢胞。経過は良好。(患者さま了解のもと掲載)
img_20241129-202427.jpg パノラマX線写真。3歯におよぶ大きい歯根嚢胞
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   術前(デンタル写真)       歯根端切除術 直後    1年後(2024.11.18).症状なく完治
                                 右下7番の神経は温存された
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再発症例116: 45歳女性MTAで再発。逆根管充填されたが封鎖不良で感染源となり再発した】
左下6番、歯茎の腫れと痛みがあり紹介されて某歯科大学病院を受診、歯内療法科教授にてマイクロスコープを使用して歯根端切除術、MTA逆根管充填を受けた。しかし約2週間後から歯茎にフィステルと痛みが出現した。相談したところ再発で抜歯を提案されたがネット検索し当院受診、再歯根端切除術、嚢胞摘出術、SB逆根管充填を行った。
 前医で逆根管充填されていたMTAはボソボソで根管封鎖は不良、感染源となっていた。術後3週間には症状は消失、1年後のレントゲンで根尖病変は消失、歯槽硬線が出現し完治した。逆根管充填材としてのMTAセメントとSBセメントの違いを示す症例であり、根管の完全封鎖が成否を分けると言える。
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        術前                    歯根端切除術 直後         1年後. 症状なく経過良好 
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症例:35歳女性【左下6番、根管閉鎖で根管治療困難】632
10年前に左下6番根管治療するも2ヵ月前から鈍痛と咬合痛を認める。
レントゲンで大きい根尖病変を認めた。再根管治療は根管閉鎖のために不可能と思われ歯根端切除術を実施した。
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                 術前                    歯根端切除術 直後         1年後. 症状なく経過良好
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症例117: 40歳女性【左下6番、原因は感染歯質であった】1498
1か月前から左下6番歯茎の腫れと痛みがあり近歯科受診、抜歯と言われたがネット検索し来院。根尖部に大きい嚢胞と思われる病変の陰影を認める。根管充填は良好だが根尖病変が治癒しない原因は何だろう?→壊死セメント質・感染象牙質であった。歯根端切除術、嚢胞摘出、SB逆根管充填を行った。結果待ちです。2026.1. 
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        術前                   歯根端切除術 直後         SB逆根管充填    
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<再植術で奥歯を残す>
症例:50歳女性【再植術。右下7番、樋状根と亀裂、感染歯質が原因で根管治療不良】82 
右下7番、2か月前に歯肉痛とフィステル、咬合痛があり近歯科を受診、抜歯と言われネット検索し来院。遠心頬側に歯周ポケット9mmを認めた。当院にて再植術、嚢胞摘出、SB逆根管充填を行った。原因は①樋状根②歯根遠心側に亀裂③感染歯質であった。術後1年、根尖部の病変は消失し症状なく経過良好。
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       術前             再植術直後             1年後
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症例:47歳女性【再植術。 右下6番 大きい根尖病変、近心根・遠心根中隔側に穿孔】隣在歯の神経温存治療246
右下6番、2年前に痛みあり開業歯科で根管治療、1か月前に再痛みありレーザー治療するも効果なく歯肉腫脹と排膿が続く。抜歯と言われたがネット検索して来院。右下6番大きい根尖病変を認め、CTで近心根・遠心根の根間中隔側に穿孔を認めたので歯根端切除術ではなく再植術を選択した。再植術、嚢胞摘出、SBセメントで穿孔部を充填封鎖した。また右下5番の神経温存治療を行い、電気神経検査にて術前・術後とも+反応正常で神経は温存された。(
患者様は掲載了承)
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       術前              再植術         術後1年、症状なく経過良好
                                   右下5番の神経は温存された。
img_20260704-181229.jpg パノラマレントゲン
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症例89:55歳男性【再植術。 右下7番、根管閉鎖で根管治療ができない】
右下7番、6カ月前に鈍痛があり近歯科受診し、根尖病変大きく抜歯と言われたが、ネットを見て来院。CTとレントゲンで右下7番部に根尖病変を認めた。根管は閉鎖しており根管治療は不良と判断し、再植術を行った。
【歯根端切除と再植術の併用治療】歯根が長く抜歯は困難なため、骨に穴をあけそこから歯根を直接3mm切除し短くした上で抜歯した。抜歯後に骨の中の嚢胞を摘出し、口腔外で根尖側よりSB逆根管充填をして、元の抜歯窩に歯冠を2mm浮かせて再植した。その理由として骨縁下に及ぶう蝕を認めており、骨縁上に露出させて治療を行う為である。術後1年、症状なく根尖病変は消失し、経過良好。
img_20251018-150452.png CT画像
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       術前                         再植術 直後               1年後. 症状なく経過良好
                                            歯槽硬線が出現、完治

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症例90:44歳男性左下6番、前方歯根の中隔側への穿孔】1968 特殊な治療:皮質骨を切除・開窓・元に戻す。
左下6番、歯肉の痛みと腫れ、フィステルを認め近歯科を受診、抜歯と言われネット検索し来院。レントゲンで根尖病変は見られず、根管中隔に病変の影を認めた。CT画像で前方歯根の中隔側への穿孔を認めた。根管穿孔の治療は困難であり、髄床底に近いほど非常に困難である。
 前方根の頬側骨をブロックで切除し開窓。穿孔部を窩洞形成しSB充填。ブロック骨を元に戻し緊密歯肉縫合した。
img_20260525-193557.jpgimg_20260525-193629.jpg2026.5/25
       術前         穿孔部の歯根端切除術
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  頬側骨をブロックで切除。        骨開窓。         穿孔部をSB充填。


プロフィール

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笠崎安則:略歴
愛媛県松山市出身.1976年東京歯科大学卒業.慶応大学病院歯科口腔外科(13年間). 立川病院歯科口腔外科部長(27年間). 慶応大学医学部歯科・口腔外科(非常勤講師). 現在: 国立スマイル歯科,斎藤歯科にて歯根端切除術と再植術に特化した専門治療をしています.
笠崎真悟:略歴
東京都国立市出身.2010年東京歯科大学卒業.慶応大学病院,国立栃木医療センター,日野市立病院,都立多摩北部医療センター歯科口腔外科. 現在:2021.10/1から国立スマイル歯科、歯根端切除術とインプラント、親知らずの専門病院を開設しました.

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